そのマークの付いた商品を買えば、満足な品質が得られるという「品質保証」。
例えばバッグの場合、良い素材を使っているとか、しっかり縫製されているとか、デザインが良いとか。
持って歩くと気持ちが良い、つい胸を張って歩いてしまうというのも「品質」と言える。「満足保証」とも言える。
それがマークや会社名に象徴されている。
お客はそれにより、他の商品と区別をするのだ。
「多少高くてもアップルを買う」のだ。
ブランドは、企業の側から言えば差別化である。お客様に自社商品を選んでもらう時の接点となる。
企業はブランドにより、企業の「考え方」「やり方」「商品」(売り物は何か)を市場に伝える。
市場に知られなければ選択肢に入らない。お客に伝わらなければ選んでもらえない。
したがって、企業は情報発信も含むあらゆるタッチポイント(消費者との接点)でブランドを表現する必要がある。
ブランド力は、「売る・販売」のためだけの力ではない。「買う・購買」「雇う・採用」にも効果を発揮する。
「アノ会社に納入実績がある」と納入業者に言われれば「証し」となり、「アノ会社に勤めたい」と学生さんに言われれば、「憧れ」となる。
「〇〇と言えば××社」というようなブランドを確立するまでの道筋を「ブランディング」という。
確立されたブランドはもちろんだが、このブランディングの過程で得られる効果は大きい。
企業・商品の再定義であったり、商品開発であったり、マーケティング活用であったり、
行動管理であったり、社員教育であったり、外に向けての発信が求心力も高める。
ブランドは大企業だけのものではない。
なぜって、中小企業や商店は世の中に知られていない。
何をしているかわからない。
小さい会社ほど、ブランド・ブランディングが必要なのである。
それについては、次稿で。
小さな会社ほど必要なブランディング