当然のことながら、大企業はわかりやすい。
カルビー株式会社は、ポテトチップスを売っている。
トヨタ自動車株式会社は、トヨタのクルマを売っている。
ソニー株式会社は、ウォークマンを売っていた。
ところが中小企業は、わかりづらい。何を売り物にしているかわからない。どんな会社か、知られていない。
製品・商品を買う上でも、就職に応募しようにも、
仕事の取引を始める時も、中小企業はよくわからない。選ぶ手立てがない。
だから、知ってもらうことが必要なのだ。だから、ブランディングが必要なのだ。
どんな会社か知ってもらう必要がある。
そのためには、何をしている会社か見直し、何がお客様に受け入れられているかを自覚し、
自社の提供価値を明らかにし、際立たせる。
そんなプロセスもブランド確立の過程、つまりブランディングの産物として、手に入れることができる。
ブランドとは窓のようなものである。お客様は、窓を通して会社の実態を覗く。
ショーウィンドウに並べられた商品で、購買意欲を高める。
企業は窓を通して、常にその価値を発信し続けなければならぬ。
そして発信に応じて、常にその価値も高める努力を怠ってはならない。
そこで必要なのは広報の力である。広報の遠心力はそれを伝える力であり、求心力は価値を高めるエネルギーとなる。